メンタル疾患の症状は？これに当てはまったらすぐに受診を！

昨今のストレス社会で、メンタル疾患（精神疾患）に陥ることは珍しくありません。 うつ病や依存症・睡眠障害など、多種多様な心の病気が存在し、誰にでも陥る可能性があります。自分に自覚症状がなかったり、何となく不調を感じても我慢してしまうケースは多いです。この記事では、メンタル疾患の症状や種類、対処法についても解説します。

メンタル疾患（精神疾患）とは？

メンタル疾患（精神疾患）とは、精神・メンタルが原因で「寝れない」「情緒が不安定」「食欲がない」など心身に影響を及ぼす、精神・メンタルの疾患です。
メンタル疾患の発症原因は様々で、先天性のものや極度のストレスなど、様々な事柄が原因で発症します。
治療法も様々で、薬物療法や自宅療養・ストレスとなる事柄と距離を置くなどです。
疾患を特定し適切な治療を行わなければ、日常生活に支障が出ることもあるため、早めの発見と適切な治療が必要です。

メンタル疾患（精神疾患）の種類と症状を網羅

ここでは、メンタル疾患（精神疾患）の主な症状を網羅的に解説します。

依存症

ある事柄について、やめたいのに自分の感情をコントロールできず、やめられないことが依存症の症状です。
薬物依存やギャンブル依存・アルコール依存など、様々な依存症が存在します。
一見心の弱さと思われがちですが、特定の物質や行動を続けることで脳に変化が起こる病気です。
依存症になった場合、考えが極端になってしまったり、依存症の原因となる依存物を購入するために借金をしてしまうなど、自分だけでなく家族にも悪影響を及ぼすことが多くなります。

うつ病

うつ病は精神障害の一つです。
精神的ストレスや身体的ストレスが発症の原因と言われています。
うつ病を発症すると脳がうまく働かず、眠れない・食欲がない・気分が落ち込むなどの症状が現れます。
日本では、 100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験する※との調査結果も出ており、精神疾患の中でも認知度の高い精神疾患です。

※参考：厚生労働省知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス

強迫性障害

強迫性障害は、自分の意思に反して強いこだわりや不安を感じ、日常生活に支障をきたす疾患です。
主な症状として、「何度も手を洗う」「戸締まりを何度も何度も確認する」等があげられます。
自分自身でも大丈夫だとわかっていながらも何度も確認を繰り返すことで、日常生活に支障をきたしてしまうことも珍しくありません。

摂食障害

摂食障害とは、過食症や拒食症などがあげられ、様々な食に関する疾患の総称です。
摂食障害は、10代から20代の女性に多く見られます。
殺生障害の症状は多岐にわたり、食べすぎ・食べられない・抑うつ状態・性欲の低下・睡眠障害など、様々な形で現れます。

双極性障害（躁うつ病）

双極性障害は、うつ病の症状であるひどく落ち込み無気力な抑うつ状態と、活動的でハイテンションな躁状態を繰り返す精神疾患です。
通常誰でも気分の浮き沈みはありますが、双極性障害は「さらに浮き沈みが激しい」状態を繰り返します。
そのため抑うつ状態の時は、食欲がなくなったり気分が落ち込んだり、ずっと寝てばかりいることがあります。
反対に躁状態は、寝なくても平気であったり浪費癖が出たり、気分が高揚したりといったことがあり、どちらの状態でも日常生活に支障をきたしてしまう可能性があると言えます。

てんかん

てんかんとは、脳の神経細胞が一時的に過剰に興奮し、てんかん発作を引き起こす疾患です。
脳の異常が発生する場所により症状は変化し手足のしびれなどの軽い症状から、痙攣・意識障害などの重篤な症状まで、人により症状は様々です。
また、100人に一人がかかると言われており、決して珍しい疾患ではありません。
てんかんの症状は一過性のため、発作終了後は元通りに回復します。

統合失調症

統合失調症は、気持ちや考えをまとめることができない状態が継続する疾患です。
統合失調症には2種類の症状があります。
1つ目の症状は陽性症状で、幻覚や幻聴・妄想などが現れます。
2つ目の症状は陰性症状で、意欲の低下や感情を表現しづらくなります。
話が支離滅裂になることや、必要以上に被害妄想を抱くことなどが発症のサインです。

認知症

認知症とは、脳の病気や障害などの様々な原因により、前に起こったことを忘れてしまう疾患です。
重度になると人の名前や、自分の名前すらも忘れてしまいます。
初期の段階では、単なる物忘れに見えることが多く、疾患を発見することが難しいでしょう。
しかし症状が進むに連れて、なれた道で迷う・話が噛み合わなくなるなど、日常生活に支障をきたし始めます。
65歳以上では、5人に1人が認知症になると言われているため、65歳以上の方で上記の症状が見られた場合、早めの受診をオススメします。

パーソナリティー障害

パーソナリティ障害とは、行動や考えが一般の方と比べて異なった状態となる疾患です。
感情のコントロールが難しく、対人コミュニケーションで支障をきたします。
パーソナリティ障害の厄介な部分は、うつ病や双極性障害など、他の精神疾患を誘発する可能性があることです。
最近の研究では、経過中に大きく変化することや、治療によって改善する可能性が高いことがわかっています。

発達障害

発達障害とは、生まれつき幼少期に落ち着きがなかったり、言葉を話し始めるのが遅かったりといった脳機能の発達に障害があることを指します。
発達障害の中には様々な疾患があり、自閉スペクトラム症・ADHD・学習障害などです。
生まれつき上記のような症状を持っていることを発達障害と呼び、さらに複数の発達障害を併せ持っている場合もあります。

睡眠障害

睡眠障害とは、眠たいのに寝れない状態や寝てもスッキリせずに眠気が持続したりする睡眠関連の障害です。
睡眠障害は大きく分けて不眠症、過眠症、睡眠随伴症があります。
不眠症とは、寝付きが悪い・眠りが浅く就寝中に何度も目覚める・早く目覚めてしまいその後寝れないなどの症状です。
過眠症とは、夜に十分寝たにも関わらず、昼間に極度の眠気に襲われ、居眠りを繰り返すことです。
睡眠随伴症とは、睡眠中に寝ぼけ・夜尿・歯ぎしりや悪夢など、睡眠中に様々な問題を引き起こします。

パニック障害・不安障害

パニック障害・不安障害とは、突然理由もなくパニックを起こし、息苦しくなったり手足の震えや不安感などを抱く疾患です。
パニック障害の特徴は、自身が「死んでしまうんではないか」と思うほどのパニックに陥ってしまうことです。
パニック発作を経験した多くの方は、パニック発作を起こした場所や環境を避けて生活することが多くなります。
しかし、徐々に慣れていく心理療法が一般的な治療法となっており、少しづつ改善していくことも珍しくありません。

PTSD

PTSDとは、強いショックやストレスを受けたことが原因で、様々な症状を引き起こす疾患です。
虐待の経験や、肉親を失ったショックなど、様々なストレスが原因で発症します。
主な症状は、過去に起こったショックな出来事をフラッシュバックのように思い出してしまう事です。
具体的には、精神的ショックを受けた場面をフラッシュバックのように思い出し、緊張や不安、辛さを思い起こさせます。
PTSDは決して珍しくない疾患で、つらい思いをした方の誰にでも起こる症状です。
しかし重度の場合、数ヶ月・数年経っても症状が改善されず、症状がひどくなる場合もあります。

適応障害

適応障害とは、ある特定の出来事に対して耐え難いほどのストレスや不安を感じ、生活が困難になるほどの症状が現れます。
例えば、上司からトラウマになるほどの説教を受けた経験のある人が、その上司に話しかけられただけで涙がでてくるなど、特定の出来事に起因して症状がでることが挙げられます。
原因となる場所や物事と離れることで改善可能です。
しかし、症状を放置してしまうことで症状が慢性化してしまうため、早めの対処が必要となります。

メンタル疾患（精神疾患）の対処法

自分自身や身近な人が「メンタル疾患（精神疾患）かな？」と思った場合、クリニックを受診することや運動、家族に相談してみたりといった対処法があります。
その中でも一番効果的な対処法は、専門家に相談するクリニックの受診になります。
自身や家族の判断で対処をしても、正しく対処ができないと逆効果になってしまうこともあります。
そのため、まずはメンタルクリニックを受診し、原因や対処法を特定する事が最も効果的です。

メンタル疾患（精神疾患）かな？と思ったら精神科を受診しよう

精神科とは、メンタルケアを専門に扱うクリニックです。
「夜寝られない」「気分が落ち込む」「食欲がない」などの、精神的な症状を専門的に扱っています。
ほとんどのメンタル疾患は、精神科を受診すれば問題ありません。

心療内科は体に症状が現れる場合に受診しよう

心療内科も、メンタルケアを専門に扱うクリニックの一つです。
精神的なストレスが原因で「腹痛や頭痛」「吐き気」といった、体に症状が現れる疾患を専門に扱っています。
精神的な理由により、体に異常を感じた場合は心療内科を受診しましょう。

まとめ

メンタル疾患は、誰にでも起こり得る疾患です。
身近な方や自身がメンタル疾患になった場合、早めに対処することが大切となります。
近年は、メンタル疾患への理解も深まり、精神科・心療内科を併設したメンタルクリニックも増加傾向にあります。
さらに、メンタル疾患は適切な対処をすれば改善するものも多いため、少しでも異常を感じた場合は、勇気を持ってメンタルクリニックを受診しましょう。
メンタルクリニックは、あなたの疾患を理解してくれる数少ない理解者となり、親身になって疾患に向き合ってくれるでしょう。
このサイトでは渋谷のメンタルクリニックを紹介しています。
是非参考にしてみてください。